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観光によって地域の活性化をめざす取り組みについて、どのように考えるか

私は、観光によって地域の活性化をめざす取り組みに賛成である。ただし、その効果を地域に広げるには、観光客に泊まってもらう工夫が必要だと考える。

日本を訪れる観光客は増えているが、その効果は地方に十分届いていない。観光庁の調査によると、2024年に外国人が日本で泊まった延べ人数のうち、69.1%が東京や大阪などの三大都市圏に集中している。その原因は、地方の観光が日帰りや通り過ぎるだけの旅になりやすく、地域でお金が使われにくいことだ。泊まらない旅では、宿泊や夕食、朝食などに使われるお金が地域に落ちないからである。実際、2024年の国内旅行で1人が1回に使った金額は、宿泊旅行が約6万9千円、日帰り旅行が約2万円と、3倍以上の差がある。

そこで、地域の自然や暮らしを体験できる、泊まりがけの観光をつくることを提案する。例えば、農家に泊まって収穫や郷土料理づくりを体験するツアーである。観光客に長く滞在してもらえれば、地域で使われるお金を増やすことができる。

しかし、この案には問題点もある。観光客を受け入れる宿や店で、働く人が足りないことだ。地方は人口が減っており、観光の働き手を集めにくい。2025年の調査では、旅館・ホテルで非正社員が足りないと答えた企業は59.0%で、全業種の中で最も高かった。

そこで、地元の住民や学生が、体験の案内役として観光に関われるしくみをつくるとよい。そうすれば、働き手不足を補いながら、地域の魅力を住民自身の言葉で伝えることができる。

以上のことから、地域の人が支える泊まりがけの観光を育てることで、観光の効果ははじめて地域全体に広がると考える。